KPMGコンサルティングの会社概要
KPMGコンサルティング株式会社(KPMG Consulting Co., Ltd.)は、KPMGインターナショナルの日本法人として、2014年に設立されました。本社は東京都千代田区大手町にあり、大阪、名古屋、福岡にもオフィスを展開しています。代表取締役社長兼CEOは宮原正弘氏で、従業員数は1,795名(2023年7月1日現在)です。
KPMGコンサルティングは、企業の成長や変革を支援するために、マネジメントコンサルティングとリスクコンサルティングの2つの主要なサービスラインを提供しています。マネジメントコンサルティングでは、戦略立案から業務プロセス改善、ITシステム導入まで、一貫したサポートを行っています。一方、リスクコンサルティングでは、リスクマネジメント、内部統制構築、内部監査支援、サイバーセキュリティ対応など、企業のリスク管理を強化するサービスを提供しています。
KPMGコンサルティングは、最新のテクノロジーを活用したソリューションを提供することで、クライアントのビジネス変革を推進しています。具体的には、AI、IoT、ブロックチェーン、RPA、VR、ARなどの先端技術を用いたコンサルティングを行っています。さらに、KPMGジャパンの「KPMGイグニション東京」と連携し、ソリューションの開発やデモンストレーションを実施しています。
KPMGは、グローバルに展開するプロフェッショナルファームの一員として、143の国と地域に約273,000名のプロフェッショナルを擁し、監査、税務、アドバイザリーの3つの分野でサービスを提供しています。KPMGのグローバルネットワークを活かし、クライアント企業に対して総合的なコンサルティングサービスを提供することを目指しています。
社名 | 株式会社 KPMGコンサルティング |
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URL | https://home.kpmg.com/jp/ja/home.html |
設立 | 2014年7月 |
代表 | 宮原 正弘 |
従業員数 | 1,795名(2023年7月1日現在) |
所在地 | 東京都千代田区大手町1丁目9番7号 大手町フィナンシャルシティ サウスタワー |
拠点 | 大阪事務所:大阪市中央区北浜3丁目5番29号 日本生命淀屋橋ビル 25階 名古屋事務所:名古屋市中村区名駅3丁目28番12号 大名古屋ビルヂング26階 |
KPMGコンサルティングのキャリアパス
キャリアステップの概要
KPMGコンサルティングでは、コンサルタントの職層(役職)を8つのクラスに分類しています。これらのクラスは、パートナー、プリンシパル、アソシエイトパートナー、シニアマネジャー、マネジャー、シニアコンサルタント、コンサルタント、ビジネスアナリスト、の8段階で構成されています。新卒入社の場合はビジネスアナリストからスタートし、中途入社の場合はスキルや経験に応じた職層に配属されます。各クラスには明確な役割と評価軸が設定されており、業務指針として活用されています。
出典:KPMGコンサルティングの公式サイト キャリアパス
各クラスの詳細
KPMGコンサルティングの各クラスの役割について説明します。ビジネスアナリストは、新卒入社の場合のスタート地点であり、研修と業務を通じて基礎的なスキルを習得します。コンサルタントはプロジェクトの特定テーマを担当し、クライアントとの窓口となります。シニアコンサルタントは、プロジェクト全体をリードし、クライアント対応も行います。マネジャーはプロジェクトの現場責任者としてチームを指導し、シニアマネジャーは大規模プロジェクトを担当します。プリンシパル、アソシエイトパートナー、パートナーは、戦略的案件の創出やファーム運営、事業拡大に重要な役割を果たします。
- ビジネスアナリスト
- コンサルタント
- シニアコンサルタント
- マネジャー
- シニアマネジャー
- プリンシパル
- アソシエイトパートナー
- パートナー
キャリアパス まとめ
KPMGコンサルティングのキャリアパスは、段階的に専門性とリーダーシップを磨くための明確な道筋を提供しています。ビジネスアナリストからパートナーまで、各クラスで求められる役割とスキルは明確に定義されており、社員一人ひとりの成長をサポートする仕組みが整っています。このキャリアパスを通じて、社員は自己の成長とともにクライアントに対して高い価値を提供し続けることができます。
KPMGコンサルティングの年収
KPMGコンサルティングの年収例(公式求人の一部例:2024年6月時点)
年齢 | 平均年収(万円) |
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ビジネスアナリスト | 年収521万円~(固定残業手当(50時間相当分)を含む)、賞与別途 |
コンサルタント | 年収595万円~(基本給。シニアコンサルタント以下は固定残業手当(50時間相当分)を含む)、賞与別途 |
マネジャー | 年収1040万円~、賞与別途 |
シニアマネジャー・マネジャー | 応相談:現職給与を踏まえ、選考を通じて個別調整、賞与別途 |
アソシエイトパートナー | 応相談:現職給与を踏まえ、選考を通じて個別調整、賞与別途 |
KPMGコンサルティングの年収情報(口コミサイト:2024年6月時点)
役職 | 年収 |
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コンサルタント | 508万円-2,200万円 |
マネージャー | 900万円-1,600万円 |
KPMGコンサルティングは、労働基準法や高年齢者の雇用の安定に関する法律、労働者派遣法、パートタイム、有期労働者の均等・均衡待遇の確保等に関する法律を遵守しています10。
KPMGコンサルティングの評判・口コミ
KPMGコンサルティングに関する口コミはネット上では以下のように語られています。あくまで参考としてご確認ください。
働きがい:コンサルという短距離走を走るキャリアパスで踏ん張りつづけることによる、自分自身の圧倒的な成長を目指して働いている。3か月ごとに違うプロジェクトにアサインされ、いずれにおいても新たな勉強が求められるため、力は順調についていると思う。
成長・キャリア開発:複雑で抽象度の高い課題に対して、自分なりに筋道を立てて解決策を考え、必要な情報を収集し、資料にまとめる力がついている。今後のキャリアにおいて、どんな仕事に就くとしても役立つものだと思う。
(KPMGコンサルティングのopenworkより)
入社を決めた理由:これまで国内製造業のエンジニアのキャリアを積んできたため、エンジニア起点でのコンサルティング業務に興味があった。そのような異種の血に対して、オープンな雰囲気が感じられたため入社を決めた。
「入社理由の妥当性」と「認識しておくべき事」:コンサルティング未経験者としては必ず経験するような、クライアントとの関係づくりやコミュニケーション、問題の構造化などは、社内カリキュラムとして用意はされているものの、自分でも書籍を購入したり、情報を仕入れるなど、アクティブに動くべき。
(KPMGコンサルティングのopenworkより)
働きがい:異なる業界のさまざまな企業で幅広い領域のプロジェクトに関わることができたため、興味関心を持って仕事を行うことができた。ただし、周りには地方クライアントのプロジェクトに長期間アサインされる人も多かったため、自分のケースはラッキーだったと思われる。
成長・キャリア開発:会社として若手の育成を重視しようという姿勢はあり、具体的な取り組みも行われていた。しかし、会社から与えられる教育機会だけを頼りにするのではなく、それらをうまく活用しながら日々自分自身で仕事の幅を広げていくことが何より重要。それに応えてくれる環境はあり、在職期間中に二回昇進することができた。
(KPMGコンサルティングのopenworkより)
働きがい:社員数がまだそれほど多くなく、かつ、フラットな組織構造になっており、さらに経営情報開示も社内で積極的に行われているため、自身の仕事が経営にどう反映されているのか、貢献できているのかが前職時代(競合他社)と比べて分かりやすい。その意味でやりがいを感じながら仕事をすることができている。
成長・キャリア開発:プロフェッショナルファームのため結局のところ「自分次第」という部分は正直あるが、個人の経験としては、自身のキャリア開発上、大きなチャレンジに、上司・同僚・チームメンバーのサポートをもらいながら、取り組むことができている。
(KPMGコンサルティングのopenworkより)
入社を決めた理由:仮にもBIG4の名を冠するコンサルティング会社である知名度と、面接時の面接官や人事担当者から優しさや企業風土の良さを感じ、入社に至った。
「入社理由の妥当性」と「認識しておくべき事」:研修がみっちり2.5ヶ月あり、また自社での人材育成の姿勢がみえる為、案件アサインまでの心理的負担は他社より低くしてくれる様にしているのでは。
(KPMGコンサルティングのopenworkより)
ただ部署による残業有無は当たり外れがかなり大きいので、同期や先輩とコミュニケーションを取って、情報を得る必要性が高い。
KPMGコンサルティングの求人情報
- Enterprise Solutions (SAP)
SAPアプリケーションコンサルタント
ES-SAP部門は多様なキャリア経験を持つメンバーが集まり、KPMGの他部門やエンティティと協業し、SAPを活用した業務改革を支援します。
- 金融業界向けコンサルタント
金融機関向けコンサルティング案件で、現状分析、課題特定、改善施策立案を担当します。1年間の研修プログラムあり。
- 製造セクター(営業マネジャー)
東京オフィス所属営業マネジャーとして、B to B企業向けに課題解決アドバイザリーを提供し、関西製造業界のクライアントとのリレーション確立やコンサルティング機会の発掘を担当します。
- CIO Advisory(CIOA)
CIOサービスでIT戦略策定から推進を行い、最新技術と既存環境の調和を図り、企業の変革と成長を支援します。グローバル事案にも対応。
- ヘルスケア領域 コンサルタント
Life Sciences & Healthcareチームは、デジタル技術と医療データを活用し、民間企業、病院、自治体のスマートヘルス事業創出をend-to-endで支援します。
KPMGコンサルティングの選考プロセス
KPMGコンサルティングの選考プロセスは以下の通りです。まず、応募者は履歴書と職務履歴書を提出します。その後、書類選考が行われ、適性検査(対象者のみ実施)に進みます。次に、複数回の面接が実施され、最終的にオファー面談が行われます。すべてのステージを通過した候補者には内定が通知されます。各ステージで応募者のスキルや適性が評価され、KPMGに最適な人材が選ばれます。
- 応募
- 書類選考(履歴書・職務履歴書)
- 適性検査(対象者のみ実施)
- 面接(複数回)
- オファー面談
- 内定
採用イベントと資料
KPMGコンサルティングでは、KPMGコンサルタントアカデミー、オフィスツアー、セミナー、ワークショップ、ウェビナー、オンラインイベントなど、多岐にわたる採用イベントを実施しています7。これらのイベントは、会社の情報、事業概要、プロジェクト、人材開発、ダイバーシティ、働き方改革、従業員インタビュー、採用情報などをカバーしています7。
採用資料
採用に関する資料として、リクルートパンフレットやリクルートブログがあり、応募者にとって有益な情報が提供されています7。
採用時期と選考の難易度
採用時期は夏期、秋期、春期の3回に分かれており、応募者数が増加すると選考プロセスの難易度が高まります。また、応募者の学歴が高いほど選考は厳しくなる傾向にあります6。
KPMGコンサルティングの福利厚生
KPMGコンサルティングは、社員の福利厚生に力を入れています。健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険などの各種社会保険を完備し、在籍2年以上の社員には退職金制度があります。また、公認会計士企業年金基金にも加入しており、将来の安心をサポートしています。健康保険組合カフェテリアプランでは、医薬品やスポーツクラブ、旅行などを自由に選択可能です。さらに、産前産後休暇、育児休業、介護休暇、短時間勤務制度など、ライフステージに応じたサポートも充実しています。東京事務所内のマッサージルームや、各種サークルクラブ活動も社員の健康と交流を促進しています。
- 各種社会保険完備
健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険など、すべての社会保険を完備しています。
- 退職金制度
在籍2年以上の社員を対象に退職金制度を設けています。
- 公認会計士企業年金基金
社員の将来の安心のため、公認会計士企業年金基金に加入しています。
- 健康保険組合カフェテリアプラン
健康保険組合が提供するカフェテリアプランを利用し、社員は医薬品や健康関連用品の購入、スポーツクラブ、旅行などを自由に選択して利用できます。
- 産前産後休暇
出産前後の社員に対し、産前産後休暇を提供しています。
- 育児休業
子育て中の社員が育児休業を取得できる制度を整えています。
- 介護休暇・介護休業
家族の介護が必要な社員に対し、介護休暇および介護休業を提供しています。
- 看護休暇
社員やその家族が病気やけがの際に利用できる看護休暇を設けています。
- 短時間勤務制度
育児や介護などの理由で、フルタイム勤務が難しい社員のために短時間勤務制度を提供しています。
- ベビーシッター育児支援補助
ベビーシッター利用に対する補助を行い、育児を支援しています。
- 病児保育サポート制度
子どもが病気の際に利用できる病児保育のサポート制度を提供しています。
- マッサージルーム
東京事務所内にマッサージルームを設置し、社員は30分500円で施術を受けることができます。
- 各種サークルクラブ活動
社員同士の交流を深めるために、さまざまなサークルクラブ活動を支援しています。
KPMGコンサルティングのまとめ
本記事を通じて、KPMGコンサルティングが提供するビジネス変革、技術変革、リスク管理といった各種サービスの重要性や、働く環境のメリット、そして転職を検討する際の有益な情報について詳細に説明しました。KPMGコンサルティングでは、多岐にわたるキャリアパスを支援し、従業員のスキルアップとバランスの取れたワークライフを重視しています。これにより、従業員は自己成長を遂げると共に、顧客の成功に貢献することが可能です。
KPMGコンサルティングへの転職を考える際には、自身のキャリアビジョンと転職の動機を明確にし、強みを最大限活かすことが成功の鍵となります。また、企業の文化や価値観についても事前に理解を深めることが重要です。KPMGコンサルティングでのキャリアは、ビジネスの最前線で活躍し、持続可能な社会の実現に貢献するチャンスを提供します。
FAQs
KPMGコンサルティングへの転職はどれくらい難しいですか?
KPMGコンサルティングへの転職は容易ではありません。採用人数が限られており、特にコンサルティング分野では論理的思考力が、IT戦略業務では情報系の知識が求められます。文系出身者よりも技術系出身者の方が有利な場合が多いです。
KPMGでの転勤の有無は?
KPMGでは原則として転勤はありません。
参考文献
[1] – https://kpmg.com/jp/ja/home/about/kc/corporate-profile.html
[2] – https://recruit.kpmg-consulting.jp/about3.html
[3] – https://smartcity.kyoto/wp/wp-content/uploads/2021/11/partner25_01.pdf
[4] – https://plus.onecareer.jp/articles/303
[5] – https://syukatsu-kaigi.jp/companies/123971/screening
[6] – https://factlogic.jp/selection-of-kpmg/
[7] – https://recruit.kpmg-consulting.jp/job/newgraduates
[8] – https://www.onecareer.jp/companies/622/selection_steps
[9] – https://kpmg.com/jp/ja/home/careers.html
[10] – https://recruit.kpmg-consulting.jp/job/mid_career_recruit
[11] – https://doda.jp/DodaFront/View/Company/j_id__00158888800/
[12] – https://kpmg.com/jp/ja/home/about/kc.html
[13] – https://recruit.kpmg-consulting.jp/about1.html
[14] – https://kpmg.com/jp/ja/home/about/kc/kc-sectors.html
[15] – https://www.axc.ne.jp/consul/map/general/kpmg_consulting/domain.html
[16] – https://www.onecareer.jp/articles/1640
[17] – https://www.antelope.co.jp/navigation/consul/special/kpmg/
[18] – https://tenshoku.mynavi.jp/company/155717/joblist/
[19] – https://www.axc.ne.jp/consul/map/general/kpmg_consulting/feature.html
[20] – https://talentsquare.co.jp/career/get-into-kpmg/
[21] – https://www.movin.co.jp/gyoukai/firmlist/general/kpmg/salary.html